友達募集
月曜日, 1月 31st, 2011鈴木さん(三〇)は、「出会い系メディア」によるナンパを一九九五年から始めていた。最初は渋谷のゲームセンターに行き、プリクラコーナーにあるシールを剥がし、裏面にポケットベルの番号(ベル番)を見つけては、友達作りに励んだ。「自分が女子高生だったら、ゲーセンの壁にプリクラを貼って、そこに『友達募集』って書いて、ベル番を書いておくだろう、と思って、プリクラのシールを剥がしたんです。すると、本当にベル番が書いてありましたよ。渋谷にあるんだったら、新宿にも池袋にもあるだろうと思いましたよ」こうしてまずはゲームセンターのプリクラコーナーを巡ることになる。鈴木さんがそもそも「出会い系メディア」にはまっていくのは、友人関係を広げたかったからだ。東北出身で、一八歳のときに、専門学校進学のために神奈川県内に引っ越してきた。そのことをきつかけに家族で上京することになる。もともと鈴木さんの実家は喫茶店を経営していた。バブル期には、経済に詳しい父親が株でもうけていて、鈴木さん自身が高校生当時、月一〇万円のおこずかいをもらい、リッチな高校生活を送っていた。しかし、バブルが崩壊し、地味な喫茶店経営に精を出すだけになっていた。東北にいる積極的な理由もなく、家族全員で上京することになった。
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